鹿児島・深蒸し茶 diary

鹿児島県鹿屋市にある「岩元園」は深蒸し茶の農家です。

茶畑の話

今回は魚粕の出番だよ!

今日はとても風が冷たい日でしたが、岩元園の茶畑は肥料散布が始まりました。 年末年始は油粕をふり、今回は魚粕を多く含んだ肥料です。 肥料は一度に大量に与えるとよくないので、年に数回に分けて散布します。 だから、肥料散布の投稿が多いのです。 近く…

これも霜対策!氷の中で必死に耐えているのです。

ここ数日の寒気で茶畑にも霜が降りました。まだまだ小さい茶の芽は霜に弱く、スプリンクラーでの散水によって茶芽に氷を付着して芽を保護します。 ≪氷で保護?何??その原理≫ スプリンクラーで散水された水が茶の葉に付き、水滴が氷になる時⇒熱を放出します…

岩元園の土作りは自然任せ。

(左右の緑の山)と(中央の茶色の山)が腐葉土の原料。 ①ここで『約24~36カ月発酵』させます。 年に2・3回、タイヤショベルを使って切り返し(混ぜ)ます。 この原料の山から発酵する際に湯気がホワホワと出ています。そんな光景を見ると、生きてるんだなぁっ…

寒くなってきました!この棒で霜対策。

さてさて、冬に向け茶畑の防霜対策も始まっております。 岩元園の茶畑では、写真の棒(スプリンクラー)と扇風機みたいな(防霜ファン)との2種類を設置しています。畑の[立地条件]や[水の環境]によって分けています。 スプリンクラーでの散水は、寒さ(霜)で新…

「椿の花」に似てない??

この時期は茶畑の端には白い小さな花が咲きます。 椿に似た花を咲かせます。なぜかと説明をすると、 《チャ(茶)はツバキ科ツバキ属》 ツバキ属には「サザンカ・ツバキ・チャ等」が分類されます。 つまり、同じツバキ属なのです!! 更にチャには「中国種」と…

皆様、ご無沙汰しております。茶畑の中にもぐっていました。

前回のblog更新後は、また肥料散布をしました。以前は「茶葉」への栄養補給でしたが、「土」への栄養補給をしました。 そして今日は、茶畑の上の落ち葉を拾ったり、つる性の雑草(かずら)やスギナを抜いたりの作業。まぁ、草取りです。スギナやつる性の雑草(…

大切な茶の根を切りました。

「深耕作業」も終わりました。 深耕(しんこう) 畝間(茶と茶の間)の土壌の物理性を改善し、根が養分や水分をよりよく吸収できるように深さ30cm程度に深く耕すことをいう。 茶の科学用語辞典より しかし、岩元園の深耕とは、 機械で30cm程度の深さから土を…

3人分の仕事だって、一人でできるもん。

茶畑の機械も大型化がすすみ、肥料散布機も乗用型(写真は後ろ姿)となりました。シルバーの箱(茶の上)に肥料を入れ、両下(茶の横)にあるシルバーの箱の下から肥料が散布されます。 この機械の導入前は、肥料散布機2台(二人)と散布機に肥料を入れる係(一人)の…

今日は茶畑でスイカを食べました。

10時と15時の休憩に自家製すいかを食べましたが、いつも食べている訳ではありません(_ _)今日の作業は、台風15号の台風対策の片づけから。 幼木園(今年植えた畑)には、防風対策としてソルゴー(飼料)を植えています。 しかし強風の場合、伸び過ぎたソルゴーは…

僕をちぎったら、増えるよ。日差しが少なくても、伸びるんだから。

あれよあれよと、岩元園では4番茶(4回目の茶摘み)が始まっています。 3番茶の収穫後⇒また芽がでて⇒芽が伸び⇒その芽を摘む。 収穫(茶摘み)前には、必ず草や落ち葉を取り除く作業をします。 茶畑は、日光が茶樹の枝で遮られているので、他の作物より雑草は少…

鹿児島茶ポスターで見るでしょう?

雨。雨。雨。マイニチ、雨。 アスモ、雨。 そんな雨でも、岩元園では本日より茶摘みがまた始まりました。 ハイ!!これで3回目。3番茶。 鹿児島茶のPRポスターでお馴染のこの赤い機械は『乗用型摘採機』。 この機械の仕事(茶葉を摘む)量がすごい。 手摘み…

1460日の思い出を「茶いっぺ」に。

『私(お茶)が、幼い頃(幼木)から大きくなって製品となり出荷されるまで、岩元園のスタッフと過ごした日々は1460日以上でした。 初めて岩元園に来た時は、たっくさんの方々(他のお茶農家さん達)に、一本ずつ丁寧に植えてもらいました。この時は私以外にも6000…

黒い茶畑

いよいよ初摘み前の最終段階! 今日は茶畑に網を被せ、ビニール紐で網を固定する作業でした。 岩元園では数年前からビニール紐で固定するようになりました。何故なら、網が風でバタバタすると新芽を痛め製品に悪影響をあたえるからです。その為に、網を固定…

お茶の品種は「お茶」ではありません!!

現在は日ごと、茶芽が伸びてきてます。 上の写真では、左の畑は芽が伸び、黄緑色に見えますが、電柱の後ろ(右)の畑はまだ芽が開いていない状態なので、深緑色に見えます。 なぜなら、品種が違うので芽の出る速度も違うからです!! (左)は“ゆたかみどり”、(…

意外に重たい...

岩元園の茶畑には「防風対策」として畑の周りに木を植えていますが、成長するにつれ作業機械に当たってしまうので、適度な所で切りました。切った後は外に持ち出さないといけないのですが、これが意外に重たい。 持ち出す木は沢山あるし、でも沢山は持てない…

肥料散布した後は、ガッチャンガッチャンひたすらガッチャン。

日を追うにつれ、親葉の色が濃く鮮やかに、新芽(一番茶になる芽)はつぼみが少しづつ開いてきています。 先週から肥料散布をしました。 写真は肥料散布の後を耕す機械で、耕す事により肥料が土と混ざり根への吸収がよくなります。今回の肥料原料は、魚粉類や…

薩摩富士(開聞岳)と桜島

本日の作業も落ち葉拾い。 この茶畑は海岸線の崖の上なので、目の前は鹿児島の錦江湾。錦江湾を正面にして11時方向には薩摩富士(開聞岳)と2時方向には桜島が見渡せます。 写真の雲は桜島が噴火による火山灰が流れてきてます。今年の桜島の噴火回数はなんと約…

木の葉が落ちて拾う。また落ちて拾う。またまた落ちて拾う。

風が強いと木の葉が落ちる。落ちた木の葉を手で拾う。 拾うとまた落ちる。また拾う。 何回もその繰り返し。 今、木の葉を拾わなかったら、摘採時(収穫)の時には乾燥してパリパリに砕け木の葉を拾い損ねてしまう。そのまま木の葉ごと摘採すると異物混入となる…